「基礎をしっかり固めるべき? それとも応用問題に早く取り組んだほうがいい?」
勉強を進める上で、多くの人が悩むのが「基礎固め」と「応用問題」のバランスです。
基礎が不十分だと応用問題が解けませんが、基礎ばかりやっていても本番で得点に結びつきにくいのも事実。では、どのようにバランスを取れば、最短で成績を伸ばせるのでしょうか?
本記事では、基礎と応用の適切な学習ステップと、効率的な学習法を解説します。
1. 「基礎固め」と「応用問題」の役割
① 基礎固めの重要性
基礎とは、知識の土台となるものです。
例えば、数学の公式を理解せずに応用問題を解こうとしても、どの公式を使うべきか判断できません。英語なら、文法や単語を知らなければ長文読解はできません。
基礎固めのポイント
- 教科書の例題や基本問題を完璧にする
- 公式や基本概念を「理解する」ことを重視
- 暗記だけでなく、実際に手を動かして解いてみる
② 応用問題の役割
応用問題は、「基礎を実戦で使う」ための練習です。
基礎が身についていれば、応用問題は「知識を組み合わせるだけ」で解けることが多いです。しかし、基礎が弱いまま応用問題に取り組むと、「どう解けばいいのかわからない」と挫折しがちです。
応用問題のポイント
- 基礎が身についたら、段階的に挑戦する
- 解法のパターンを意識し、使い方を学ぶ
- 「なぜこの解法を使うのか?」を意識する
2. 基礎と応用の適切なバランスとは?
① 学習の黄金比「7:3の法則」
基礎と応用のバランスは、一般的に「基礎7割・応用3割」が理想的とされています。
7:3の学習法のポイント
- 最初の7割の時間は基礎固めに集中
- ある程度基礎が固まったら、3割の時間で応用に挑戦
- 基礎→応用→基礎の繰り返しで定着度を高める
② 科目別の最適なバランス
科目ごとに、基礎と応用のバランスは異なります。
数学
- 基礎:計算問題、公式の理解(7割)
- 応用:発展問題、応用的な解法の習得(3割)
英語
- 基礎:単語・文法・例文暗記(7割)
- 応用:長文読解、英作文(3割)
理科・社会
- 基礎:重要用語の暗記、基本概念の理解(7割)
- 応用:記述問題や論述、資料の読み取り(3割)
3. 効率的な「基礎固め」と「応用」の学習ステップ
① ステップ1:基礎を徹底的に固める(2〜3週間)
まずは基礎を完璧にすることが最優先。
基礎固めのポイント
- 教科書の基本例題を解く
- 「わかったつもり」を防ぐために、実際に問題を解く
- 暗記だけでなく、ノートに書き出して整理する
② ステップ2:基礎+応用を組み合わせる(1ヶ月目以降)
基礎がある程度固まったら、応用問題を取り入れつつ、基礎を繰り返し復習します。
勉強の進め方
- 基礎問題:応用問題=「2:1」の割合で解く
- 応用問題で間違えたら、基礎に戻る
- 「なぜこの解法を使うのか?」を考えながら解く
③ ステップ3:本番形式の問題演習(2ヶ月目以降)
試験直前期には、本番形式の問題を解き、時間内に解答できる力をつけることが重要です。
実践方法
- 過去問・模試を時間を計って解く
- 「どこでつまずいたのか?」を分析する
- 苦手な部分を重点的に復習する
4. 効率的に学習するためのポイント
① 「できる問題」と「できない問題」を分類する
解ける問題ばかりやるのではなく、間違えた問題を重点的に復習しましょう。
実践方法
- 「できた」「できなかった」で問題を色分けする
- 間違えた問題は、翌日・1週間後に再挑戦する
② 「自分で説明できるか?」をチェック
本当に理解できているかを確認するには、他人に説明できるかを試すのが効果的です。
おすすめの方法
- ノートに自分の言葉でまとめる
- 友達や家族に説明する
- 声に出して解法を説明する
まとめ
「基礎固め」と「応用問題」のバランスは、学習の進み具合に応じて調整することが重要です。
学習のポイント
- 最初は基礎固めを徹底(7:3のバランス)
- 応用問題は基礎を活用する訓練と考える
- 基礎→応用→基礎のループで定着度を高める
「基礎固め」と「応用」のバランスを意識しながら、効率的に学習を進めましょう!