二次試験では、記述・論述問題が合否を左右します。マーク式の共通テストとは異なり、解答に至るプロセスや表現力が重視されます。
「答案の書き方が分からない」「記述問題が苦手」と悩んでいる受験生も多いでしょう。しかし、正しい勉強法で記述・論述力を鍛えれば、確実に得点力を上げることができます。
本記事では、二次試験で高得点を取るための論理的な答案作成のコツと、効果的な勉強法を紹介します。
1. 記述・論述問題の基本
① 記述問題とは?
記述問題は、解答のプロセスや根拠を示しながら、論理的に説明することが求められます。以下の特徴を理解しておきましょう。
- 答案の構成(結論・理由・具体例)が重要
- 論理的な流れがなければ、得点になりにくい
- 採点基準を意識し、減点を防ぐことが大切
② 記述問題と論述問題の違い
記述問題と論述問題は、求められる解答の形式が異なります。
- 記述問題: 短い文章で要点を整理して答える(例:数学の証明問題、歴史の記述問題)
- 論述問題: 長めの文章で論理的に説明する(例:小論文、国語の記述問題、地歴公民の論述問題)
どちらも「論理的に書く力」が求められるため、普段から練習が必要です。
2. 科目別の記述・論述対策
① 国語(現代文・古文・漢文)
現代文の記述対策
現代文の記述問題は、文章の論理構造を把握し、簡潔にまとめる力が求められます。
- 設問の意図を正確に把握する
- 「理由」「因果関係」に着目し、簡潔にまとめる
- 過去問や記述問題集を使い、採点基準に沿った解答を作る
古文・漢文の記述対策
古文・漢文の記述問題では、現代語訳や文法の理解が重要になります。
- 重要単語・文法事項を整理し、正確な訳を書けるようにする
- 解答には「本文の言葉」を適切に使う
- 過去問を解きながら、記述の練習を積む
② 英語(英作文)
英作文では、文法の正確性・論理構成・簡潔な表現が求められます。
- 「序論→本論→結論」の構成を意識する
- 簡単で正確な英語表現を使う(難しい単語よりも、分かりやすさを重視)
- 過去問・添削サービスを活用し、実際に書いてフィードバックを受ける
③ 数学(記述式答案の作成)
数学の記述問題では、論理的な流れを示しながら、採点者に分かりやすく伝えることが重要です。
- 「計算の過程」を省略せずに書く
- 「なぜこの式を使うのか?」を説明できるようにする
- 過去問の模範解答を分析し、答案の書き方を学ぶ
④ 理科(物理・化学・生物の記述問題)
理科の記述問題では、現象の説明や計算プロセスの明確化がポイントです。
- 定義・原理を正確に記述する
- 「なぜそうなるのか?」を論理的に説明する
- 簡潔な言葉で、結論を明確に書く
⑤ 地歴公民(論述対策)
地歴公民の論述問題では、資料を読み取り、歴史的背景や因果関係を説明する力が求められます。
- 「結論→理由→具体例」の順で論述を構成する
- 資料を活用し、根拠のある解答を書く
- 過去問の論述問題を解き、添削を受ける
3. 記述・論述力を鍛える勉強法
① 模範解答を分析する
記述問題の解答は、模範解答を分析することで書き方のコツを学ぶことができます。
- 模範解答の構成(序論・本論・結論)を確認する
- どの表現が高得点につながるのかを意識する
- 自分の解答と比較し、改善点を見つける
② 記述式の問題を毎日書く
記述問題は、実際に書くことで上達します。
- 1日1問、論述問題を書く習慣をつける
- 添削を受け、自分の弱点を把握する
- 模試や過去問を活用し、時間内に書く練習をする
③ 採点基準を意識する
二次試験では、採点基準に沿った解答を書くことが重要です。
- 論理的な流れを意識し、矛盾のない解答を書く
- キーワードを適切に使い、採点者に伝わりやすい表現を心がける
- 減点ポイントを知り、ミスを減らす
まとめ
二次試験で高得点を取るためには、次のポイントを意識しましょう。
- 「論理的な答案作成」のコツを理解する
- 科目別の記述・論述対策を実践する
- 模範解答を分析し、毎日記述の練習を行う
- 採点基準を意識し、得点につながる答案を書く
記述・論述力を鍛え、二次試験での得点アップを目指しましょう!