「英語の音が速すぎて聞き取れない…」「単語は知っているのに、リスニングになると理解できない…」
リスニング力を伸ばすには、ただ英語を聞き流すだけではなく、正しいステップでトレーニングを積むことが重要です。
本記事では、英語リスニング力を向上させる3つのステップを紹介し、効果的な学習方法を解説します。
1. ステップ1:音を聞き取る力を鍛える(音声知覚の強化)
① 英語の発音・音のルールを理解する
英語は、書かれた単語の通りに発音されるとは限りません。まずは、英語の音のルールを理解しましょう。
リスニングの壁となる音の特徴
- 音のつながり(リエゾン): “not at all” → 「ナラトール」
- 音の脱落(リダクション): “going to” → 「ゴナ」
- 音の変化(フラッピング): “butter” → 「バター」
② シャドーイングで耳を鍛える
リスニング力を高めるには、シャドーイング(聞こえた音をそのまま真似する)練習が効果的です。
シャドーイングのやり方
- 短めの英語音声を選ぶ(1分以内)
- 音声を聞きながら、すぐに真似して発音する
- 最初はスクリプトを見ながら、徐々に見ずに行う
③ ディクテーションで細かい音を確認する
聞こえた音を文字に書き起こすディクテーションも、リスニング力向上に効果的です。
ディクテーションのやり方
- 短めの音声(30秒~1分)を選ぶ
- 音声を聞いて、聞こえた単語を書き取る
- スクリプトと照らし合わせ、聞き取れなかった部分を確認する
2. ステップ2:文の意味を素早く理解する(意味処理の強化)
① 短い文章単位で聞き取る
単語単位ではなく、フレーズ単位で聞き取ることが重要です。
フレーズリスニングの例
- 「I’m going to the store.」→ 「アムゴナザストア」
- 「What do you think?」→ 「ワダユシンク?」
② 速読力を鍛える
英語のリスニングは、聞いた内容を瞬時に理解する能力が必要です。そのため、速読の練習も役立ちます。
速読トレーニングの方法
- リスニングのスクリプトを、制限時間を決めて読む
- 英語ニュース記事を速く読む練習をする
③ 要点を意識しながら聞く
リスニングでは、すべての単語を聞き取る必要はなく、重要な単語やポイントを押さえることが大切です。
要点を押さえる練習法
- 質問を先に読んで、何に注意するか決めてから聞く
- キーワード(名詞・動詞)に集中して聞く
- 聞こえた情報を簡単にメモする
3. ステップ3:実際の英語に慣れる(実践的なリスニング力の強化)
① ネイティブの自然な英語を聞く
試験対策だけでなく、日常会話やニュースなどの生の英語に触れることが大切です。
おすすめのリスニング教材
- TED Talks: 多様な話題のプレゼンテーション
- BBC Learning English: ニュース英語を学べる
- Podcast(英語学習向け): 「The English We Speak」など
② 「ながらリスニング」で英語に触れる時間を増やす
英語に触れる時間を増やすために、スキマ時間を活用しましょう。
ながらリスニングの例
- 通学・通勤中に英語音声を聞く
- 家事をしながらPodcastを流す
- 寝る前に英語の動画を視聴する
③ 実際に英語を話してみる
英語を聞き取る力を鍛えるには、実際に英語を話してみることも効果的です。
スピーキングとリスニングを連携させる方法
- シャドーイングを繰り返して発音を磨く
- オンライン英会話でネイティブと話す
- 英語の動画を見ながら、一部を声に出してマネする
まとめ
英語リスニング力を伸ばすには、正しいステップでトレーニングすることが大切です。
リスニング力向上の3つのステップ
- ステップ1: 音を聞き取る力を鍛える(シャドーイング・ディクテーション)
- ステップ2: 文の意味を素早く理解する(速読・要点を意識する)
- ステップ3: 実際の英語に慣れる(ネイティブ英語・ながらリスニング)
この3つのステップを実践し、聞き取れる英語を増やしていきましょう!