「古文や漢文の意味が分からず、読解が進まない…」「単語や文法を覚えても、文章を読むのが難しい…」
古文・漢文は、英語と同じように「言語」としてのルールを理解することが重要です。本記事では、古文・漢文の苦手を克服するための効果的な勉強法を紹介します。
1. 古文対策:読解力を鍛える勉強法
① 古文単語を覚える
古文が読めない最大の原因は、単語の意味が分からないことです。
古文単語の覚え方
- 意味が現代語と異なる単語を重点的に暗記(例:「あはれ=しみじみとした情趣」)
- 例文をセットで覚え、実際の使われ方を理解
- 1日10〜20個を目標に、繰り返し復習
② 古文文法をマスターする
古文を正しく読むためには、文法(助動詞・助詞・敬語)を理解することが必須です。
重要な古文文法
- 助動詞: 「けり(過去)」「べし(推量・可能)」など
- 助詞: 「ば(原因・理由)」「に(断定・完了)」
- 敬語: 「給ふ(尊敬)」「侍り(丁寧)」
文法を理解すると、文章の構造が分かりやすくなり、読解がスムーズになります。
③ 古文常識を身につける
古文には、平安時代の貴族の文化や慣習が多く登場します。
知っておくべき古文常識
- 四季と和歌の関係(春=桜、秋=月)
- 貴族の暮らし(殿上人・女房)
- 当時の恋愛文化(和歌を詠んで求愛)
背景知識を知ることで、文章の内容が理解しやすくなります。
④ 音読して読解力を鍛える
古文を声に出して読むことで、リズムや構造が自然と身につきます。
音読のポイント
- 意味を理解しながら読む
- 品詞分解し、文法を意識する
- 1つの文章を何度も繰り返し読む
音読を繰り返すことで、古文の文構造に慣れ、読解スピードが向上します。
2. 漢文対策:速読力を鍛える勉強法
① 重要な漢文単語・句形を覚える
漢文は、重要な単語や句形(漢文特有の決まり)を覚えることで、スムーズに読解できるようになります。
よく出る漢文単語
- 何(なんぞ): なぜ
- 為(ため): ~のために
- 不(ず): ~ない
基本の句形
- 再読文字: 未(いまだ~ず)、将(まさに~す)
- 否定形: 不(~ず)、無(~なし)
- 疑問形: 何(なんぞ~する)
基本的な単語や句形を覚えると、文章の意味をすばやく理解できるようになります。
② 返り点・書き下し文を活用する
漢文は、返り点(レ点・一二点)を正しく理解することで、スムーズに読むことができます。
返り点のルール
- レ点: すぐ1つ前に戻って読む
- 一二点: 一点を先に、次に二点の順で読む
書き下し文に変換してみることで、文の流れが理解しやすくなります。
③ 漢文の意味を「現代語訳」にしてみる
漢文は、意味のまとまりごとに現代語訳を意識しながら読むと、理解しやすくなります。
例:「学びて時に之を習ふ、亦た説ばしからずや」
- 書き下し文: 学びて時にこれを習う、またよろこばしからずや。
- 現代語訳: 学んだことを復習すると、嬉しいものだ。
現代語訳を意識すると、意味の流れが分かりやすくなるため、読解がスムーズになります。
④ 音読でリズムを覚える
漢文は、リズムよく読むことで記憶しやすくなるため、音読が有効です。
音読のメリット
- 文の構造が自然と頭に入る
- 漢文独特の言い回しに慣れる
- 試験本番でスムーズに読めるようになる
1日1つの短文を音読する習慣をつけると、短期間で読解力が向上します。
まとめ
古文・漢文の苦手を克服するには、単語・文法・読解の3つの力をバランスよく鍛えることが重要です。
古文対策のポイント
- 古文単語・文法をマスターする
- 背景知識を身につける
- 音読で読解力を鍛える
漢文対策のポイント
- 基本の漢文単語・句形を覚える
- 返り点・書き下し文を活用する
- 音読でリズムを身につける
正しい勉強法を実践し、古文・漢文を得意科目に変えていきましょう!