「国語の長文を読んでも、内容が頭に入らない…」「英語の文章が長すぎて、時間内に読み切れない…」
読解力は、国語・英語の試験で高得点を取るための鍵となるスキルです。しかし、単に読むだけでは得点アップにつながりません。
本記事では、読解力を鍛える具体的な勉強法を紹介し、長文問題に強くなるための対策を解説します。
1. 読解力とは?
① 読解力の3つの要素
読解力とは、文章の内容を正しく理解する力です。以下の3つの要素が重要になります。
- 語彙力: 知っている単語・熟語が多いほど理解しやすい
- 論理力: 筆者の主張や論理展開を読み取る力
- 要約力: 文章の要点をつかみ、整理する力
この3つの力をバランスよく鍛えることで、国語・英語ともに長文読解がスムーズにできるようになります。
2. 国語の読解力を鍛える方法
① 接続詞を意識して読む
文章の流れを理解するために、接続詞に注目すると、筆者の論理展開が見えてきます。
よく使われる接続詞の種類
- 因果関係: だから、そのため
- 対比・逆説: しかし、一方で
- 例示: 例えば、具体的には
長文を読む際は、接続詞ごとに文章の役割を考えながら読む習慣をつけましょう。
② 文章の「型」を意識する
国語の長文には、よく使われる構成パターンがあります。
主な文章の型
- 意見と根拠型: 筆者の主張 → 理由の説明 → 具体例
- 問題提起型: 課題の提示 → 解決策の提示 → まとめ
- 対立構造型: Aの意見 → Bの意見 → 筆者の結論
これらの型を意識すると、文章の全体像を素早く把握できるようになります。
③ 設問の種類ごとに対策する
国語の読解問題は、設問のパターンを把握しておくと、効率よく解くことができます。
代表的な設問の種類
- 指示語の内容を問う問題: 「それ」「このような」の指す内容を特定する
- 筆者の主張を問う問題: 段落ごとの要点を整理して探す
- 言い換え表現を問う問題: 近い意味の言葉を探す
解答のポイントを意識しながら読むことで、問題を解くスピードが上がります。
3. 英語の読解力を鍛える方法
① まずは「文章全体の構造」を把握する
英語の長文は、文章の構造を理解することで、内容が把握しやすくなります。
英語の文章構造の例
- 主張型: 最初に結論(主張)があり、その後に理由や例が続く
- 時系列型: 物語や出来事が時系列順に描かれる
まずは「どのような流れで書かれているのか?」を意識して読むことが大切です。
② スキミング&スキャニングを活用する
英語の長文を素早く読むためには、以下の2つのテクニックを使い分けることが重要です。
スキミング(Skimming)
文章の要点を素早くつかむために、最初と最後の文を重点的に読む方法。
スキャニング(Scanning)
設問のキーワードを探して、該当する部分を集中的に読む方法。
長文問題を解く際には、最初にスキミングで大まかな内容をつかみ、必要な部分をスキャニングで探すと、効率よく読解できます。
③ 速読&精読をバランスよく行う
英語の長文読解では、「速読」と「精読」を組み合わせることが大切です。
速読(Reading for Speed)
- 時間を測って、速く読む練習をする
- すべてを訳さず、「内容の流れ」をつかむ
精読(Reading for Accuracy)
- 文法・構造を意識しながら、正確に読む
- わからない単語や表現を調べ、理解を深める
速読で全体の流れを把握し、精読で詳細な理解を深めることで、長文読解のスピードと正確性が向上します。
まとめ
国語・英語の読解力を鍛えるには、論理の流れを意識しながら、効率的な読み方を身につけることが大切です。
読解力向上のポイント
- 接続詞や文章の構成を意識する
- 問題のパターンを把握し、設問ごとに対策する
- スキミング&スキャニングを活用して効率的に読む
- 速読と精読をバランスよく行う
これらの方法を実践し、長文問題に強い読解力を身につけましょう!